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HAPPINESS NOTE

都市と自然が交差するライフスタイル日記

王監督が教えてくれたもの

今回は、個展の合間と言うこともあり、王さんに対するsoramameの思いを勝手に書かせてもらいます。

08092701.jpgBBヤフードーム。いまや福岡のシンボルです。


フトバンクホークスの王監督が今シーズン限りで勇退することとなりました。なんと50年間もプロ野球の世界を支えてきた王さん。その内の14年間をわが故郷・福岡の球団を常勝チームにすべく心血を注いでくれました。市民・県民・いや九州の人たちは、王さんにどれだけ言葉と態度でしめしても足りないぐらい、感謝の気持ちをもっていると思います。
王さんは、福岡の地、九州の地に足りなかったものをいろいろと持ち込んでくれました。それは遠く昔、朝鮮半島から様々な大陸文化がもちこまれたように、またポルトガルからキリスト教や鉄砲をはじめ様々な西洋文化が持ち込まれたように、、、。いわば、王さんは現代の渡来人、現代のフランシスコ・ザビエルといえるのです(笑)

でこそ神格化されている王さんですが、あまりに偉大な王さんがプロ野球のお荷物球団であったホークスの監督に就任すると発表があったときは、ほとんどの市民が冷ややかな目で見ていました。言葉は悪いですが客寄せパンダみたいなもの、と。案の定、監督が替わったぐらいで強くなるはずもなく、例の生卵事件など、ホークスファンのいらいらは、たまるばかり。そこに常勝軍団西武ライオンズの中心選手(石毛、工藤、秋山ら)が続々と移籍してきたのです。往年の力は衰えたとはいえ、若手中心のホークスに最も必要だった経験(しかも優勝経験)をかれらはホークスに植え付けました。彼らもまたホークスの血となり肉となったのです。王監督と元西武ライオンズの選手達を中心に、ホークスが少しずつ変わってきました。就任4年目に20年ぶりのAクラス、翌年リーグ制覇を果たします。野球が好きだったじいちゃんや母によく聞かされた西鉄ライオンズが最後の優勝をしてから何と36年ぶりに福岡のチームがリーグ優勝したのです。しかも西鉄ライオンズと同じような豪快な野球で。

監督はたくさんの勝利を九州の人々に贈ってくれました。しかし、私が思う最高で最大の贈り物、それは「豪快さ」なのではないかと思っています。

「やっぱり九州のチームは豪快な野球をしなきゃね」と王監督は言っていました。ある意味、わかりやすい明快なチームの方針を持っていました。ホークスはめったに送りバントをしません。それでもこれまで勝ってきました。2003年の日本一の時は、3割打者が6人でチーム打率が3割に迫り、100打点を上げた選手が4人もいたのです。そのうちの2人がメジャーに巣立っていきました。1人は年俸闘争で他チームに移っていきました。振り返るとこの年が王ホークス最高の年だったように思えます。
 
力選手がチームを去っていっても、王監督は、自らが信じるチームの理想型を追い求めました。長距離を打てる高校生を見いだし育てることを重視しました。そんな若手がやっと一軍にあがってきました。時に目の覚めるようなホームランをかっとばします(笑) そんなときは地元の新聞の記事は踊っています(笑)。そしてファンも一緒に踊っちゃいます。しかしまだ若い。ファンが応援すればするほど萎縮していくようにも見えてしまいます。そんな若手が主体の今年のホークス。交流戦の優勝なんてこともありましたが、川崎や小久保などチームリーダーが故障で欠場となった後半戦、一度歯車が狂い出すと元に戻す術が見つかりません。監督が目指す豪快野球は、粗雑な野球、淡泊な野球、無策な野球となってファンの目に映ってきます。

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試合前にマリーンズから王監督へ花束贈呈と王監督の戦いを称えるビデオが写しだされました。最後はマリーンズの選手一人一人と握手していた王監督。敵地なのに涙が出そうなくらいうれしい演出でした。

東で今シーズン最後のホークスの試合が27日千葉ロッテマリーンスタジアムでありました。どうしても王監督に感謝の言葉をかけたくて家族で行ってきました。試合は目標のあるロッテに今のホークスが勝てるはずもありません。結果は無惨な7連敗。相手はロッテのエース清水。打てないなら送りバントぐらいしたら、と思って見ていたのですが、一切そんな気配なし。ポップフライや内野ゴロを繰り返す打線を見ていたときに、王監督のあの言葉が頭に浮かんできました。「九州は豪快な野球じゃなくちゃ」。

う、僕らは豪快な野球を求めています。豪快な野球で勝ってきたからこそ、ここまでホークスが、王監督が九州の地に根付いていったのだと思います。管理野球でいくらホークスが勝っても、それは本州から持ち込まれた野球で九州の野球ではない。巨人や西武の野球文化であって、九州の野球文化ではなかったはず。現代野球理論からすれば古くさい野球かもしれないけれど、信じる者は救われる。この14年間の王ホークスの歴史はそれを実証してきました。豪快さよりも緻密さが要求される現代社会において、息苦しさを覚えていた九州の地に、リトル東京になる必要はないということを、はっきりと示してくれたのです。それは東京で仕事をしている私にとっても大きな勇気となりました。王監督は僕らのアイデンティティとは何か、ということを野球を通して示してくれたのです。だから僕らは彼を尊敬し、父のように慕うのです。王監督の父君は台湾の方。もしかすると王監督の体には僕ら九州人と同じ血が流れているのではないかとさえ、思う。

さんは、監督は辞められてもホークスのフロントには残り、豪快なホークスの野球をさらに追い求め続けてくれるようです。球団の強化責任はフロントに全てあります。王さんはホークスの一番の弱点であるフロントの強化に乗り出してくれるようです。
王さんに九州の県のひとつでも贈呈したいくらいです。

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ヤフードームの試合は、ホークスファンで埋め尽くされます。マリーンスタジアムもなかなかでしたが、比較にならないぐらい凄いです。王監督も日本一のファンだと言ってくれました。そんな言葉ひとつひとつが重なって、今に至っています。


今後もホークス応援していくので、よろしく!
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